立夏(りっか) 2017年05月05日(旧暦04月10日)15:30
≪快適な入院≫
体調を崩し、二週間ほど札幌の病院に入院した。これまで幸い健康に過ごし、このような入院は十代後半のとき以来、ほぼ半世紀ぶりの経験になった。久しぶりの入院は驚きの連続だった。
一番驚いたのは、病院の明るさだった。「入院病棟」というと、少し暗くて消毒臭があるような先入観があったが、実際は違った。大きな窓や天窓から終日陽光が注いでいた。朝焼け、夕焼けはもちろん、天気の悪い日さえ雲の動きや変化を楽しむことができた。臭いを感じることがなかったのはどうしてなのだろう。特別な技術でもあるのだろうか。
最も「明るさ」を感じたのは、なんといっても医師、看護師、看護助手、各医療技術者らの親切な対応だった。医師は検査結果を詳細な資料とともに丁寧に説明し、治療方針をはっきりと示してくれた。これは病気に対する的確な認識と安心感をもたらしてくれた。医師も看護師らその他のスタッフも態度、言葉遣いがとても親切で、笑顔をたやすことがなかった。昔の「お医者さんはちょっとこわい」というイメージはいまやない。昔の入院の記憶とあまりに違うので戸惑ったほどだ。こちらが高齢者になり、医師や看護師がずっと年下という関係も影響しているのだろうか。私は、患者を「お客様」扱いにする必要はないと思うが、いまや病院は「サービス産業」になっ たといえるのかもしれない。
食事がおいしかったことにも感心した。病院食はかつてはまずいものの代表のようにいわれたものだ。今回、合計40回以上食事をしたが、私の口に合わないものは一つもなかった。とくに贅沢な材料を使ったり、豪華な見映えを自慢するような献立ではなかったが、味噌汁のだし、煮物の味付けなどが上品な仕上がりで感心した。見舞いにやってきた妻に少し食べさせ、参考にしてほしいといったほどだ。食材の切り方一つをとっても調理員が丁寧に仕事をしていることがわかった。病院の食事が栄養的な観点のみならず、患者を楽しませ元気づけるものに位置づけされていると感じた。
入院中の各種検査を通じ、医療機器、検査機器も長足の進歩を遂げていることにも目を見張った。機械好きの私はスタッフから機械の機能を説明してもらうのが楽しかった。
退院時の支払いは日本円で約18万円。これは私の自己負担分で実際は全体の3割相当額だ。7割は私が加盟している健康保険組合などが負担する。私の負担額の一部は来年初めの納税時に「医療控除」という仕組みを利用して戻ってくる可能性がある。一方、入院した病院は民間とはいえ、運営のために膨大な補助金などが国から出ているはずだ。日本の高度な医療サービスの背景には、医療関係予算の増大という大きな問題が横たわっている。入院によって体調は回復したが、医療の負担と給付の均衡をどうとるかという難問に思いをはせる機会にもなった。
≪舒適住院≫
我的身體狀況變差,在札幌的醫院住了2週左右。在這之前,我一直過得幸福、健康,像這樣的住院,是自我10幾歲以來,約半世紀沒有發生過的經驗。太久沒有住院,迎接我的是一連串的驚訝。
最讓我吃驚的是,醫院的明亮。一說到「住院病房大樓」,就會有種微暗並帶著消毒臭味的成見,但實際上卻不是。從大大的窗戶及天窗,整天都有陽光灑入。除了朝陽、夕陽外,還能觀賞壞天氣時,雲的流動及變化。為什麼不會感受到臭味呢?難道是有什麼特殊的技術嗎?
最讓我感受到「明亮」的,說什麼還是醫師、護理師、護理助理師、還有各醫療技術人員的親切對待。醫師將檢查結果、用詳細的資料非常仔細地解說,並確實地告知治療方針。這動作讓我對病情有了確切認識,而感到安心。醫師也好、護理師也好、以及其他的職員們,不管是態度或是用字遣詞都非常地親切,笑容也一直沒有停過。完全沒有以往「醫生有點可怕」的印象。跟以往的住院記憶,相差太多到讓我感到困惑的程度。是不是因為我年紀大,醫師和護理師都比我小太多的緣故阿。我認為雖然沒有必要把患者當作「客戶」來對待,但現在醫院說不定可以說是已經變成了「服務業」。
醫院供餐好吃,也讓我吃驚。以往醫院供餐被說成像是難吃餐點的代表。這次總計吃了40次以上的供餐,沒有一次不合我胃口的。雖然並不是用什麼豪華食材,也不是有著值得驕傲、看來豪華的菜單,但味噌湯的湯頭、煮的味道等,都讓人佩服它的高級做工。供餐好吃到,我讓來探病的老婆也吃一點做參考的那種程度。連食材切法,都可以感受到負責料理人員的仔細用心。感覺這醫院供餐不只是從營養的觀點,更是定位在讓患者可以享受美食並恢復元氣的。
透過住院中的各種檢查,我對醫療機器、檢查機器的長足進步也瞠目結舌。對喜歡機器的我來說,讓職員們解說著機器的機能也是種樂趣。
出院時付了大約日幣18萬左右。自付額相當於實際應付額的1/3左右。7成是由我所加入的健康保險協會等負擔的。而自付額中的一部分,明年初納稅時,有可能還會由所謂的「醫療扣除」機制退還給我。另一方面,入住的雖然是民營醫院,但為了營運,國家應該也出了龐大的補助金。日本高度醫療服務的背後,有著醫療相關預算增加的大難題。住院後身體狀況雖然恢復了,但也給了我機會去思考醫療負擔和給付均衡間,該如何去處理的難題。
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立夏/24節氣之第7 |
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